うたたね日記〜姫言葉ヒメゴト〜えいひ嬢による日々の言ノ葉を綴る、うたたね日記。

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姫のうたたね旅日記




ややあって6月から、旅に出ると決めて早くも1か月。
4月の下旬から5月の頭にかけて行われた、西村組のクランクアップ東京最終日の夜、
私は10数年ぶりにある人物に会った。

10代の後半からの数年間、公私ともにあらゆる意味でお世話になったその人物。

その邂逅をセッティングかつアテンドしてくれた、
ブルーベアの姫の愛すべきパパ(ママ?)であるマネージャーの中田さんと共に
待ち合わせた浅草雷門の前で、久しぶりに会ったその人は、私に会うなり
「英姫、お前ホントに変わらないな!お前いったいいくつになったんだよ?!」
と驚き、わたしが素直に自分の歳を告げると、
「嘘だろ??!!在り得ないぞお前!!!」
と更に驚いたので、ここ近年、周りからもことあるごとに言われ続け、
自分の中でも薄々感じ初めていたある気持ちに言葉を乗せる様に

「そう思いますよね・・・自分でも、ちょっと最近そう思って
考えるようになったんですけど、多分あたし、やっぱりどっか変で
もしかして年を取らない病気なんじゃないかって最近思うんすよね。
わかんないですけど」

と言った。
そしてもう一言、
「けど、一応どこもいじってないですよ・・・念のため。
やるなら、もっと良くしてます。それより○○さんこそお変わりなく、
もっとハゲてるかと思ったけど、フサフサでよかったですね」

と付け加えたら

「うるせえよ!!」

と笑いながら怒り、再会を喜びつつ抱きしめてくれた。

と、そんなやりとりに通じることでもあるのだが、
思えば本当によくここまで、こんな自分が生きて来れたものだなと最近しみじみと思う。

思い返せば小さな頃から今日という日まで、
変わらずに、いや変われずに、子供のまま大人になってしまった自分。

そのコトを(理由や成り立ち)ここでわかりやすく表現するのは難しいので省くけれど、
言ってしまえばそれ(子供大人のまま変わらずに生きてきてしまったこと)
が、ある意味、私の核でありゼロ地点であり、最大の武器であり
ウイークポイントでもあるのだなと思う。

うまくは言えないが、こう表現すれば何となく解って頂けるだろうか。
チャーリーとチョコレート工場の、ウィリー・ウォンカという人物。
あの人を見ていると、まるで自分のことを見ているようで、時々ツラくなる。

無論この映画は、私が今まで仕事関連のDVD以外に、
自らが趣味で購入した唯一のブルーレイディスクであると同時に、
鑑賞回数を100はゆうに超えている、マイフェイバリット映画でもあるけれど。

この感覚は、近親憎悪に近いのか、ホントのところの理由はよくわからない。
けれどすべてが、私にとって良くも悪くもベストマッチングという感じだ。

ジョニー・デップ演じるウィリー・ウォンカという人物、色彩や音楽、
ストーリー、映画に出てくるメイクや衣装や小道具、背景や装置、
冒頭からラストまで、全てが好きで、自分の家のインテリアと工場の雰囲気が
似ていることもあり、映画を見ている時はまるで自分の部屋か脳内にいるかのような
感覚で落ち着き、自分のままでいられるというか、素のまんまの心の雰囲気でいられる
というか、気持ちがざわついている時はどんな映画も音楽も音も光も受け付けなくなる
私が、どんなに辛い時でも見れるし、落ち着くし笑えるし泣ける。

けど半面、それがなんだか哀しくて、切ない。

ますます解りにくい表現になってしまった気もするが、
自分についてのかなり核心的なことを言っている気がするぞ今日の私は。

思えば私の人生も、自分の工場の中で、脳内ウンパルンパと
皮肉な歌なんて唄いながら、たわむれ続けていた人生だったな。

そしてそれは、きっとこれからも変わらずに続いて行くのだろう。

美味いチョコが作れなくなれば、ただの危うい人みたいなね。
その一芸(のようなもの)が無くなれば、誰も食べてはくれないチョコに囲まれて
一人死んでいくしかないのだろうな、みたいなね。

もしも私が死んだら、チョコの棺に入れられて、唯一の身内、
ウンパルンパにシュールな弔いの歌でも歌われながら、
チョコの川に浮かぶ、ネオンピンクの龍の船に乗っけて埋葬されたりして?

もちろん棺の中で着せられる服は紫色のドレスだ。
虎影の初日舞台挨拶で着てた和柄のやつね。胸元には真っ赤な薔薇を一輪。
首には長年の相棒、ヴィヴィアンのチョーカーとオーブのピアスもつけよう。
左手の人差し指には、いつもの龍の指輪。腕には私の持ってる唯一の高級品、
カルティエのパシャ。靴はルブタンなんてものは持ってないから、
チョコで出来た金か銀のヒールでも履かせてもらおう。本物の金や銀じゃなくて、
フィンガーチョコがよく包まれてる、あの安い銀紙でいい。
あ、そうだ、西村さんにニューヨークのヨージヤマモトで買ってもらった、
お気に入りのあの黒い蠍帽子も入れなくちゃ。
うん、なかなか悪くないぞ。安らかに眠れそうだ。

人はそんな私を見て、哀しい奴だと言うのだろうか。
寂しい人だと、思うのだろうか。
それとも誰か一人くらいは、そんな私を理解してくれて、
あの人もそれなりにいい人生だったねと、思ってくれるのだろうか。

ただ単に、あいつは最後まで理解できない変な奴だったなと
言われる可能性もあるが・・・

けれど・・・それもそれで別にいいかも。
ある意味、素敵な人生かもって気もする今日この頃です。

などと気が付けば、長く書いてしまいましたが、
しばらく旅に出ておる姫からの、ひさしぶりのうたたね日記です。

またいつ、この場所に戻れるかは今はまだ解りませんが、今はとにかく、
工場が再開できる日に備え、大切な材料探しの旅に行ってきます。
戻れなかった時は、スミマセン。

そして今、博多は博多祇園山笠の季節です。
明日はいよいよ追い山笠ならし、お櫛田さん入りへの本番まではまだ少し先ですが、
それに習い、私も少しずつ、追い山ならぬ追い込みかけて、残りの旅をしてきます。

皆様も、それまでどうかお元気で。いつもメールやお手紙、有難う御座います。

それでは、ベイビーズ、またきっとどこかで。

愛を込めて夜露紫紅。

しいなえいひ


PS
博多での、虎影上映舞台挨拶から今日でちょうど一年。
懐かしくもあり、今でもつい昨日のことのように思い出しますね。
改めて、いつも応援してくださる皆様へ、心からの感謝を。
写真は博多駅前の、博多祇園山笠です。


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