うたたね日記〜姫言葉ヒメゴト〜えいひ嬢による日々の言ノ葉を綴る、うたたね日記。

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しいなえいひ補完計画第13次中間報告

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新たな年が明け、椎名さんにとっては12年のうちで一番苦手なヘビの年。
昨年は、まるで年女の名にふさわしくない一年で、
荒れ狂う逆境の滝に向かっては、幾度も幾度も岩場に身を打ちつけ、
また昇り、突き落とされる、まるで堂々巡りの哀しみに満ちた日々だった。

この冷たいしぶきのかかる滝つぼで、
傷だらけになって横たわる、龍の胴体に未だ塞がらぬ紅い無数の傷口。
けれども明日にはまた、新しい朝がやってくるからと、
どこか遠くで、知らない誰かが言っている。

もしも12年に区切られた回胴の向こう側に、
もう一段、天へと続く階段が在るのだとしたら、
あたしはその階段を昇るだろうか、降りるだろうか。

今のあたしにはその答えさえも危うい。
12段目の階段から、まっさかさまに滑り落ちてしまいそうだ。

1月2日、あたしはタブリスに会いに劇場へ行った。
こうして外に出るのは実に二か月ぶりで、死ぬ気でやっとこさ作った時間。
この四年近くの間あたしは、ある種の自分の答えのようなものを、
この作品に無意識に求めていたのかもしれない。

哀しみに満ち満ちたこの日々を、昇華し、浄化していくことは
まるで魂の薄皮を、命と相談しながら削りつつ生きているようなものだったから。
いつしかその日々はあたし自身の生命の色さえも霞ませ、
差し込むひとすじの光の方向さえ、迷わせていた。

だからあの銀色の髪をした紅い目のタブリスに、
あたしはどこかで自分の姿を投影し、最後の希望を託していたのだと思う。
変わりゆくセカイ、暗闇に飲み込まれてゆくこの世界から
ひとつたりとも交わらない場所で呼吸する、あの紫のオーラにつつまれた少年に。

タブリスへ愛を込めて、この言葉は、
そんな様々な思いを込めて創ったタイトルだった。
自分自身の願いと、人々への祈りを込めて掲げた、
しいなえいひの最後の希望の砦だった。

けれど、真っ暗な映画館で見た、ラスト15分近くのあの瞬間、
あたしのそれまで張りつめていた心の糸がぷつんと音を立てて切れた。
あたしにとって、最後の希望の砦だった槍さえも、
脆くひどく、このセカイに切り裂かれたような気がした。

あたしは、真っ暗な箱の中で子供のように泣いた。
哀しみを、どうしても堪えきれなかった。

目の中に飛び込んできたあの瞬間の映像が、とても受け入れられなくて、
一瞬「あああああ・・」と唸りのような声を上げた次の瞬間、
その叫びが激しい嗚咽に変わった。
悔しさと、やるせなさと、哀しみと、怒りと、希望を
ぐっちゃぐちゃに引き裂かれたような取り返しのない哀しみ。

心の叫びがそのまま嗚咽に変わり、どうしても止められなかった。
泣いている声が聞こえないように、持っていたタオルをぎゅっと口に詰めて、
暗い映画館であたしは唸りながらただただ泣いた。

残りのシーンは、覚えていない。
あの瞬間の画が、コマ送りのように頭の中で何度も繰り返されて入ってこなかった。
何も映さない、止まったまんまのあたしの眼球には、
自分の気持ちばかりしか考えない14歳の男の子や
14年の間に闘いにすっかり身を染められた紅いインターフェイスの女の子や
黒いプラグスーツを着た無表情のレイや
人っ子一人いない暗く真っ赤に染まった終わりの世界が
あたしに向かって一生懸命何かを言っていた気がするけど、
そんなこと、今のあたしには皆目どうだっていいって感じで、
心の中で「こんなこと許されねえええ!!!」って
叫びながら泣いていた。

物語の先に、続きがあるとしても、あたしはもう見ないだろう。
新しい年の初めに、こんなに言葉にしがたい哀しみが待っていたなんて、
それを受け入れるのにこれからどのくらい時間がかかるのか、
今の私には、想像なんてつくはずもないのだ。

ダメだ、どうしようもなく哀しい。
ダメだ、これ以上は無理だ。
年の初めに、なんて暗いうたたね日記なんだ。

けれど、
今が最悪の時ならば、明日はきっともっと楽しい日だ。
だから頑張れパンダ!生きろっ!

なんて新年から甚だ暗リスですが、

ベイビーズの明日は、どうか明るい日々でありますよう。
2013年も、ベイビーズに幸アレ!


PS(おまけ)
ヱヴァンゲリヲン新劇場版制作総指揮 大月氏へ
大月さん、ごぶさたです。オゲンキデスカ?
今度会ったらうちのしいなえいひが
あなたに言いたいことがあるそうです。
夜露紫紅!

  












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